- 事前対応型のストレス対処とは
- 自信を高めるレジリエンスとは
ストレス対策をしていきたい
急に飛びかかってきたり、じわじわと歩み寄ってきたり、多種多様にやってくる恐ろしいなにか。
ストレスです。
ストレスに悩まされると、不安で生活に支障が出ます。
胃を代表とした体の不調。せっかくの休日が不安で楽しくない。周囲とのコミュニケーションに余裕が持てずに関係が悪くなる、等々。
地獄!!
なかには、ストレスによってパフォーマンスが向上したり成長したりすることもあると思います。しかし、だいたいが心身に辛いものになっているのではないでしょうか。
かくいう私は、少年時代からストレスに敏感でした。
不安で何も手につかなかったり、胃がキューッと苦しくなったり。
大人になっても、相変わらずです。
ストレスに対処するためにはどうすればいいのか。
それには、「事前対応型コーピング」というものが重要のようです。
ストレス対策をするには
事前対応型コーピング
日本研究雑誌(大塚2007)によると、幸福感などのポジティブな度合いが高ければ、あらかじめストレッサーの発生そのものを抑えるという事前対応型のストレス対処を行うことができる可能性を指摘しています。
聖徳大学研究紀要(宇佐美2014)は、この事前対応型のストレス対処を、ポジティブ心理学の観点から提唱された「コーピング理論」に基づくとしています。
コーピングとは、ストレスが加わったときに、その人がとる対処の仕方
Lazarus
それでは、事前対応型のコーピングとはどのようなことなのでしょうか。
大塚、宇佐美から、下記内容にまとめてみました。
- ストレスの発生そのものを抑える
- 目標思考的な対処
- 対処資源の開拓
- ストレス環境を前向きに捉えた上での対処
ストレスに対する資源(経験や知識等)を得る。
それが、環境や目標に対して「ポジティブに捉える」ことに繋がるのではないでしょうか。
自信が動機づけとなる
事前対応型コーピングを発生させるものとして、「自信」が動機づけとなります。
自信は、置かれた状況を前向きに捉え、その状況を解決するイメージをもったり、問題の生起を事前に防ぐための準備を計画的に行うといった行動につながるといえる
宇佐美2014
自信は、とてもポジティブな要因です。
自信を高めていくことで、様々な環境・場面で前向きに対処することができるでしょう。
自信を高める回復力|レジリエンス
さらに追求していきます。
自信を高めるレジリエンスとして「将来期待」「粘り強さ」が要因となるようです。(宇佐美2014)
- 驚異や逆境と言ったネガティブな状況の中で肯定的な適応ができる動的な過程
- 回復につながる個人の心理的特性や能力
- ストレス反応の軽減効果をもつ
(Luthar,Becker2000,他)
「ネガティブな状況でどのように対応できるか」、これが自信を高めるポイントとなります。
将来期待は、明るく前向きに自己を肯定的に考え進むことです。
粘り強さは、失敗してもあきらめないことを指します。
これらが積み重なって、自信を高めていくのです。
まとめ:明るく前向きに努力を継続する
私の結論としては、目標に対して継続的に経験を積むことこそ、ストレスに対処できるのだと思いました。
- 「将来期待・粘り強さ」とは、(a)目標に対してあきらめないこと、(b)コツコツ努力を継続すること、(c)明るく前向きに未来を捉えることである。
- 自信は、「将来期待・粘り強さ」といったレジリエンスによって高められる。
- 自信が動機づけとなるり、事前対応型コーピングが発生。
- ストレスに対処できる。
このように考えました。
日々の努力が力になる。とてもポジティブなことだと思います。
今、みなさんが頑張っていることは、必ず自信に繋がることでしょう。
目標に対して努力を継続していくなかで、ネガティブになることもあると思います。
しかし、今までやってきたことは知識や経験となって残っています。
明るく前向きに進んで、ストレスに悩まされない素敵な日々を過ごせることを願っています。
補足
主観的幸福感には、事前対応型コーピングを抑制する機能もあるそうです。
行動無き幸福感は考えものということでしょうか。
いずれにしても、「まとめ」の流れが大切だなと思いました。
参考文献
ありがとうございました。