感謝されたら気分が良いのはわかるよ。でも感謝を言った時も、なんか気持ちいいよなあ
幸福感を感じる理由には、いくつか考えがあるようです
- 感謝で幸福を感じる考えを4つ紹介
- 出来事を当然と思わず、感謝を捉えてみる
感謝「ありがとう」で、幸せになれる
感謝を感じる機会は、たくさんあります。
今、あなたが端末でネット閲覧できることの理由を考えるだけでも、様々な感謝を得ることができます。
また、あなたがその端末を使用することで、感謝を感じる方も大勢います。
感謝の「ありがとう」は、言う方も言われる方も気持ちが良いものです。
これは、多くの人が感じたことがあるでしょう。
感謝したということは、なにかしらの利益を受けたということですから、幸福感が高まっています。
また、感謝されたということは、相手があなたから利益を得たということです。知り合いであれば、良好な関係が築けることでしょう。見知らぬ他人であっても、その人を幸福にできた満足感があります。
感謝は、幸福感を高めます。
感謝がなぜ幸福感に繋がるのか
感謝の区別
感謝を考察する前に、感謝を分けて考えてみます。
- 状態感謝:今この場で、感謝をしたいということ
- 特性感謝:感謝の程度、しやすさの個人差
この特性感謝が、同じ出来事でも個人によって感じ方が変わる要因です。
例えば、自由座席の音楽ライブに2人で入ったとします。しかし、どこも2席連なって空いているところがありません。すると、困っているあなたに気づいた方が席を1つズレてくれました。
このときあなたが「親切な方だな、ありがたい」と思うか「まあ、当然だよな」「どうせなら、見やすいそっち側を譲ってくれないかな」と思うのかが個人差です。
感謝をしやすい人ほどストレス反応が起こりにくく、鬱っぽくならないと言われています。
また、特性感謝の高い人は、肯定的な考え・評価をします。
感謝が幸福を高めるであろう4つの仮説
感謝がなぜ幸福感を高めるのでしょうか。
Wood(2010)は、これに関して4つの仮説を述べています。
- スキーマ仮説
- コーピング仮説
- 肯定的感情仮説
- 拡張ー形成仮説
スキーマ仮説
スキーマとは、過去の経験や外部環境等知識の集合体を指します
コトバンク
特性感謝の高い人は、恩恵(利益)を受けた時、それを過大に思い込みます。
- なんという苦労をしてくれたのだ
- この助けは、私にとってとてもありがたいことだ
肯定的で過大解釈に感謝をすることで、幸福感に繋がるというのです。
コーピング仮説
コーピングとは、ストレスに対してどう対応するかということです。
ストレスが発生する流れは、下記のとおりです。
- 刺激を受ける「うわ!すんごいクレーム来たよ!」
- 認知的評価「これはかなりやばいぞ・・・」
- ストレッサー生起「これは私にとって負担になるな」
- コーピング失敗「自分では対応できない!ネガティブに受止めてしまう」
- ストレス反応が発生「もう嫌だ!胃が痛い、出勤したくない、頭髪抜ける」
特性感謝の高い人は肯定的な考えをしますので、②認知的評価を楽観的に考えます。「まあ大丈夫だろ!?」と。
つまり、刺激がストレッサーにならないのです。
また、出来事に対して肯定的なコーピング評価を行いますので、幸福感が高いということになります。
肯定的感情仮説
肯定的な感情は、精神的不調からの防衛効果をもつと前提します。
- 感謝感情=肯定感情=防衛効果
このことから、幸福感に効果があるという説です(説明が短い)。
拡張ー形成仮説
「嬉しい、楽しい」という経験をすると、考え方や行動レパートリーが一時的に拡張します(心の余裕、視野が広がる)。
そして、能力といった個人スキルを高めたり、新しいことにチャレンジしたりします(挑戦、発見や気付き)。
この変化と成長で、ポジティブ感情の経験値が増加していきます。
ポジティブな経験は「嬉しい、楽しい」という気持ちが生まれます。
この好循環が、幸福感を高めていきます。
まとめ:感謝を感じて、幸せな気持ちになろう
「感謝が幸福感を高める」という考察を紹介してきました。
特性感謝を高めることが肯定的思考を生み出し、ポジティブに捉えることで幸福感に繋がるのだと思いました。
感謝を感じるか否かは、自身の持ちようです。
たくさんの出来事を当然の如く捉えていては、感謝を感じることは少ないでしょう(特性感謝が低い)。
世の中の見方をポジティブに捉えることで、自身の幸福感を高めることができるのです。
参考文献
ありがとうございました